卵管閉塞でも自然妊娠できる?【片側、両側卵管閉塞】

卵管閉塞を患うと自然妊娠できない理由について記しています。

卵管閉塞ってなに?

自然妊娠できない理由は多くありますが、そのなかで卵管閉塞も原因として挙げられます。

いったい、この卵管閉塞とはなんでしょうか?

卵管というのは女性の体内にある直径1mmで長さが10cmほどの管のことを言います。

この管のなかを精子や受精卵が通りますが、何かの原因で塞がってしまうことを卵管閉塞と言います。

一言に卵管閉塞と言っても両方の卵管が塞がっているケースと片方しか塞がっていないケースがあります。

妊娠するには、卵子がこの卵管を通らなければいけないので卵管閉塞を患っている状態では自然妊娠することはできません。

卵管閉塞の原因は様々ですが子宮内膜症などの骨盤内での炎症が原因で患ってしまうケースが多いです。

その他に性病により患ってしまうこともあります。

一般的に性病は痒みなど自覚症状でわかると思いますが、女性は男性と異なり痒みを感じません。

それにより性病が放置されて、細菌が卵管に侵入することで卵管閉塞を発症させるんですね。

その他にも原因が不明な場合もあります。

つまり誰にでも卵管閉塞を患う可能性があるということです。

卵管閉塞の治療法について

卵管閉塞が続いていると自然妊娠することができないので、治療をしなければいけません。

最初に行うのが通水治療です。

これは子宮から柔軟性の高いカテーテルを挿入して生理食塩水や薬剤を含んだ液体を注入します。

注水時に圧力によって塞がった卵管がこじ開けられるのと同時に、つまりの原因である物質を洗い流すことができます。

この時にやや痛みを感じることがあるので、注意してください。

1回で治療が終わることは稀で、ほとんどの患者が週1〜2回のペースで計5〜6回治療を受けています。

治療後は再発防止のため、抗生物質などの薬を飲んでもらいます。

卵管閉塞治療FTカテーテル法について

片方の卵管だけ塞がっている場合はFTカテーテル法という方法で治療するケースがあります。

これは先端に風船のついたカテーテルを卵管の入口まで挿入します。

そこで風船を膨らませることで卵管を拡張することができるんですね。

拡張した状態で内視鏡を挿入し、卵管の状態を確認します。

その後、詰りの原因を取り除くことで開通させるんですね。

卵管閉塞を患うと体外受精しか妊娠の方法がないことがあります。

どうしても自然妊娠にこだわりたい夫婦はFTカテーテル法をおすすめします。

しかし、FTカテーテル法は非常に費用が高いだけでなく、開通しても100%自然妊娠できるわけではないので、よく医師と相談することをすすめます。

卵管閉塞や卵管狭窄

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